ミッションと概要

私たちの生涯は、受精から始まり、着床、出産、成長、老化などのイベントを経て進行し、生殖細胞を通じてこのサイクルが次世代へと引き継がれます。この一連の過程は「ライフサイクル」と呼ばれます。
当室は、卵子・精子・胚を用いた発生工学技術やゲノム・エピゲノム解析技術を駆使し、ライフサイクルにおける多様な生命現象の解明を目指す研究開発室として新たに設置されました。さらに、これらの研究から得られた知見を活かし、バイオリソースの高品質かつ安定的な維持・供給を支える高度な発生工学技術の確立に貢献します。

研究内容

1.高度生殖工学技術の開発

統合発生の前身である遺伝工学基盤技術室でこれまで培ってきた胚・配偶子凍結、顕微授精、体細胞クローン技術などを基盤として、より高効率かつ応用可能な高度生殖工学技術の開発を目指します。

2.次世代技術を利用したライフサイクルの解明

次世代シーケンスやライブイメージングなどの先端技術を駆使し、受精から着床、発生、老化、次世代に至るまでのライフサイクルにおける多様な生命現象の解明を目指します。

3.ライフサイクルを理解するためのモデルシステムの開発

幹細胞やモデル動物の開発に加え、AI技術や自動化による解析系の整備を通じて、ライフサイクルにおける生命現象を解明するためのモデルシステムを構築します。